透明思考

できるだけ書かないこと
説明しないこと

書かれるべき事柄と
書かれるべき言葉は
あなたと
あなたがこれまでに食してきたもの

私はただ砂を握りしめ
海になげつける
小さな手におさまった無数の砂も
風にさらわれてしまい、
海に落ち、波紋をひろげることのできるのは
わずかな
選ばれた砂だ

しかし私は数にたよらず
正確な姿勢で厳粛に投げ込もう
成果があがるかどうかはさしあたって関係がない
それが私と
いうものだから