2006-01-01から1年間の記事一覧

決して僕をお赦しなさいませぬよう

降り出した雪が 僕の肩に積もってゆく 街を白く染めながら 雪は静かに舞い落ちてゆく 捉えられない思いを抱えながら 僕は白い雪に 足跡をつけてゆく ひとりぼっちだということ ひとりぼっちじゃないということ 傷つけてしまうということ 傷つけられてしまう…

わたしでないものに わたしは わたしでないものに かえられていく みどりいろのひとと てをつなぎ わたしのては みどりいろに かわっていく しろいへやにはいり わたしのひとみは しろいいろに そまっていく しんぞうをつかめ その いきのねを とめろ ひはん…

暗闇に沈ませる 言葉を 僕は 忘れてしまった 君が 通り道に 置き去りにした 言葉を やさしく 拾い上げて 僕らは 誰にも気付かれないように 小さな物語を 囁いた 夢のように 美しく 踊るように 甘い 物語の 続きを 語ることなく 僕らは 暗闇に 葬ってしまうは…

わたしがどんなに賢いかということを わたしはあなたよりもすごいのだということを わたしはあなたとは違って思慮深いということを わたしはたくさんあなたのしらないことを知っているということを 書く。 毎日。毎日。 私はそのことがとてつもなく恥ずかし…

観るものがみな 愛にあふれている として この空白は いま、 擦れ違っていく いつまでも 遠くからみるばかりの 出逢い 一方的な、 皮膚の内がわを 無数の微小な虫がなぞるように じっとしていられない ぼくは、 弱くあることのほうが 優しい 迷い ためらい …

幻の獣

ある男が雪山に立ち こう叫ぶ 私は見たのだ! その巨大な人影を! また ある男が写真を手に持ち 街路の真ん中でいう この黒く長い首を見よ! わたしは黙っている 深夜 やってくる 小人たちのことを 毎夜 踊り 歌い 嘆き悲しむ 小人たちの 演じる 物語のこと…

雪眠る

白く染まる 踏みつけていく 白く染まる 踏みつけていく 白く染まる 踏みつけていく 白く染まる 踏みつけていく 白く染まる 踏みつけていく 白く染まる 踏みつけていく 白く染まる 踏みつけていく 白く染まる 踏みつけていく しんしんと しんしんと しんしん…

パンドラの箱をあけて 驚愕する君 誰にも知られないように 上手に夢を語らなくてはならない 希望に満ちあふれた世界 雲一つない空から 目映いばかりの光が注ぐ 隙間だらけの この身体に 石とも波とも知れぬものが 砕け散る 君から砕け散る破片を 僕は受けと…

GarageBandでSpoken Words

タイトルに横文字がならんでいますが、若干、そっち系です。 前々から,朗読してみたいとは思っていて、でも、素はちょっと恥ずかしいので、Macを買ったときについていたGarageBandにはリズムパターンがついていたはずなので、それをループさせたのに、合わ…

やがて狂うべき時がやってくる すべての人々と混じりあえる日が / わたしの選択はまちがいではなかった 恋することなど まったく問題ではなかった / あらゆる出来事がくりかえされていく 殺人鬼は毎日人を殺し 小学生は毎日教科書を朗読する お願いだから …