わたしのはんぶんがなく
わたしのはんぶんがわらう
/
ざんこくなわたしがいきのこる
ふかいうみにすむ
きかいないきものがわらう
/
おまえだ
/
わらうことなく
わたしのはんぶんであるわたしは
わたしをうたう
/
こうしてくみあわされた
もざいくのわたしが
たくさんのたにんに
反射され
屈折され
分解され
/
みなもにうかぶ
うたかたのような
あわいまぼろしとなり
ふたたびわたしはわたしのれんずを
とおって
反射され
屈折され
分解され
/
そうして
わたしのはんぶんはなく
そうして
わたしのはんぶんはある