2004-02-05 ■ 今日の一冊 「アンダーグラウンド」 isbn:4062639971 google:村上春樹 アンダーグラウンドどこかで村上春樹は地震もサリン事件もなんでも個人の内的な問題に還元してしまうという意見があった。 片岡義男が「映画を書く」で、戦争による不幸が身の上話に還元され、それによって悲惨な敗戦へ突き進んだというように書いているのを思い出す。 けれども、社会的な問題、大きな問題であっても、それを具体的に自分の問題としてとらえる姿勢は大切ではないか。 もし私だとしたら、という仮定の物語は必要なのではないか。 しかし、だからといって、なんでも個人の問題にしてしまうのは危険だが。