君と
僕のあいだにある
何枚かの皮には
幾億かの細胞が敷き詰められ
君をつつみ
僕をつつみ
隔てている

細胞の
ひとつひとつには
神が戯れに
記した命令が
キリキリと
ねじられ
折りたたまれている

この
切ない想いが
細胞のなかのつまらぬ戯れの結果だとして
そして、この想いを
隔てているのもまた
幾億もの細胞だとして
僕は
僕であることをやめ
消えてしまいたい