私の身体に
穿たれた穴は
何ものも
破壊することなく
そこにある

やがて大きな鳥が飛来し
穴をついばむ
空を蔽うほどの
大きな翼の下で
私は死を向えている

わたしに
さみしさを
くださいませんか
わたしに
かなしさを
くださいませんか

空虚な穴を
つつき終わると
鳥は
そんなふうに嗚きながら
去っていった