2004-02-17 ■ 透明思考 私の身体に 穿たれた穴は 何ものも 破壊することなく そこにある / やがて大きな鳥が飛来し 穴をついばむ 空を蔽うほどの 大きな翼の下で 私は死を向えている / わたしに さみしさを くださいませんか わたしに かなしさを くださいませんか / 空虚な穴を つつき終わると 鳥は そんなふうに嗚きながら 去っていった