何度も逃れようとしたが
運命は
私を捕らえ
放さなかった

私が行なったこと
行わなかったこと
言ったことば
いわなかったことば
あらゆることが
とりかえしのつかないものとなって
私や誰かの記憶の底に
沈んでいった

そういえば
私はネクタイをしている
しない選択もあった
あったが
しかし
これもまた
運命なのか