2005-12-02 ■ 巨人が地面に手をついたように プラタナスから 落ちてきた枯れ葉が アスファルトに 影をつくる / カラカラに乾いて 風に吹かれる おおきな手を 見ながら 私は150円で買った 甘い水を 飲んでいる / おまえに生きる価値はあるか という問いは 意味を持たない なぜなら 生きる価値という言葉に 意味がないからだ / 誰もが 秋を迎え 枯れ葉は 樹に捨てられる 春を迎えるのは 限られたものたちだけだ