むしろ人間の弱さについて
わたしたちは語るべきではないか

そのケモノとしてのあり方について
涙を隠した上で
もうすこし
語り合うべきではないか

白い雪が
美しく荒野を彩るように
わたちたちもまた
自らの弱さを
美しく形作ることが
できるのだから

美しいと感じるその心が
弱さを持つのであれば
弱さはいつか
美しく輝き始めるはずだ

なぜならわたしたちは
生きていたいから

なぜならわたしたちは
悲しみに触れて蒸発していく液体のように
いつかどこかに
消えていくものだから