やがて狂うべき時がやってくる
すべての人々と混じりあえる日が

わたしの選択はまちがいではなかった
恋することなど
まったく問題ではなかった

あらゆる出来事がくりかえされていく
殺人鬼は毎日人を殺し
小学生は毎日教科書を朗読する
お願いだから
もっと新しいことを
思いついてもらえないか

螺旋階段を昇る
その狭い、中心に近いステップを
つま先で踏みつける

回り続けろ
原子核を覆う電子のように
マウスのホイールのように
山手線の奇怪な発進音楽のように
かごめかごめの輪のように

許されることのできるものは
なんでも許してやろう
それがわたしを狂わせるために
必要であるならば

わたしの選択はまちがいではなかった
恋することなど
まったく問題ではなかった

やがて狂うべき時がやってくる
すべての人々と混じりあえる日が